新婚当初から夢だった一戸建てを手に入れることが出来たので、引越しをすることになりました。
しかし一戸建てを購入するときに、少しでも借りるお金を少なくしたかったのもあり、頭金をたくさん入れたことによって、貯金がほとんどなくなってしまったのです。
共働きで働いていましたので、すぐに貯金は取り戻せるだろうという甘い考えがありましたが、現実は厳しいものです。
引越すとなると何かと物入りでわずかに残っていた貯金も減る一方です。
さすがにこのままではまずいという思いもあり、節約できるところは節約しなければという思いで生活をすることにしました。
そして引越しをするときのことを考えてみると、業者に頼まずに友人たちに協力してもらって自分たちの力で引越すほうが安くつくのではないかとも考えましたが、とりあえずいくらくらいするものなのか業者で見積りをとってみることにしたのです。
まず業者を選ぶときにどこの業者がいいのかわかりませんでしたので、とりあえずは電話帳に載っている名前の知れた業者に電話をしてみることにしました。
すぐに見積もりに来てくれるということでしたので、仕事が休みの日に来てもらうことにし見積りを出してもらいました。
そこで出してもらった金額は、相場がどのくらいなのかがわかりませんでしたので、正直なところ安いのか高いのかがわかりませんでした。
妥当な金額かどうかはわかりませんでしたが、少しでも節約をしたい私にとっては、間違いなく高い金額だったのです。
そこで、もしかするともっと安くしてくれる業者があるかもしれないと思い、片っ端から電話をして見積もりに来てもらうことにしました。
今の時代であれば、一括見積りがネット上で出来るようになっていますが、私が引越しをした当時はそういった便利なものはありませんでしたので、一社一社連絡を取ってみるしかなかったのです。
そして、いろんな業者に見積りを出してもらっているうちに、少しずつどうすれば安く業者を利用できるのかがわかってきました。
業者が値段を決める基準としては、引越す日にちや時間帯がありますが、それ以外に大きく値段を左右するものとして、荷物の量があったのです。
大きな家具や電化製品などはトラックの中でも場所をとるものになりますので、どうしても荷物がかさばることになり、大きなトラックを利用する必要があります。
そのため、荷物の量が少なくなれば少しでも料金が安くなるということが分かったのです。
そこで、思い切って必要のないものはどんどん処分していく事にしました。
新居にもっていくかどうか迷っていたものは、とりあえず持っていって、そこから処分をするかどうかを決めようと思っていましたが、もうその必要はありません。
ここで思い切った決断をすることによって、料金が安くなることが分かったからには、迷っているものは処分しようと考えました。
衣類などに関しても、段ボールを少しでも減らすために処分をしようと思いましたが、まずは大きな家具からです。
ソファーや不要な棚などは欲しいと言ってくれる友人がいましたので、友人に譲ることにして、引き取り手がなかったものに関してはリサイクルショップにもっていきました。
まずは大きなものを処分していったことによって、かなり部屋がすっきりしましたので、そこから他のものに対してもどんどん減らしていく気持ちがわいてきたのです。
最初は迷っていた洋服の処分も一気に進められるようになり、洋服の数は半分以下にまで減らすことに成功したのです。
そしてもう一度業者に連絡をして改めて見積もりを取ってみると、数万円もの差が出てきたのです。
小さなトラックで引越せるほどの荷物量に減らすことによって、かなり金額に差が出てきたので驚きました。
そこからはさらに安くなるように、他の業者と比較をして値引き交渉をしていく事にし、さらに値下げに成功したのです。
当初思っていたよりも安くすることが出来ましたので、自分たちの力で引越すよりも、業者に依頼して引越すことに決めました。
友人たちに頼んで引越してもよかったのですが、結局は何かお礼をしなくてはなりませんし、もしも作業時に家電が壊れてしまったり、新居が傷つけられてしまうようなことがあれば、逆に高くついてしまいます。
それだけではなく、お互いが気まずい思いをすることになりますので、それならば友人関係を壊さないためにも業者に頼んだ方がいいという結論に達しました。
引越し時に処分するかどうか迷ったものを新居にもっていったとしても、結果的には処分することが多くなるでしょう。
段ボールに詰めて持っていったものでも、引越し後に片づけられることなく、そのまま何年も段ボールに入れたままになっているものもあります。
そういったものは今後使われることなく段ボールで眠り続けることになりますので、引越す前に思い切った決断をするようにしたほうがいいでしょう。